フォールアウト4(Fallout 4)は核戦争後の荒廃したした世界を描いたオープンワールドのRPGゲームです。作ったメーカーはオブリビオンやスカイリムで有名なベセスダ・ソフトワークス。更に、フォールアウトシリーズの1つ前のナンバリングになるフォールアウト3も記録的なヒットをした大人気ゲームでした。フォールアウト3(Fallout 3)は FPS と RPG の融合をしたような斬新なシステムを備え、更に世界観もありがちなファンタジー世界ではなく荒廃した未来を題材とした一風変わったゲームでした。ブラックなユーモアをたっぷり含んだシュールなのに不思議と現実味があり、やりすぎ感あふれるちょっと危ない設定やシナリオ。それにも拘らず大変なヒット作となりました。
シリーズに対する期待が集まる中登場したフォールアウト4は、シリーズの5作目です*1。ローンチ初日向けの出荷で既に1,200万本に達し、売り上げが早くも7億5,000万ドル(約920億円)を突破し、大手サイトのレビューも軒並み高評価といいでしょう。
9.5/10 IGNのレビュー
良い点:
・驚異的な世界
・最高の作成システム
・優れた物語とキャラクター
・豊富なバラエティ
悪い点:
・バグ『Fallout 4』の世界、探索、作成、雰囲気、そして物語は全て、この大成功を収めている箱庭RPGの重要な部品だ。幸福の日々の遺物を必死で収集し溜め込む最高の新たな理由であり、強力なコンパニオン、困難な決断を強いる同情を誘う悪役によって、間違いなく何度もプレーすることになる冒険に仕上がっている。そこかしこを蝕む技術的不安定さすら、勢いを削ぐことはできない。
9.0/10 GameSpotのレビュー
良い点:
・多種多様な興味深いキャラクターやロケーションに満ちた濃密な世界
・最高のハイブリッド戦闘システム
・物語に大きな影響を与える選択
・膨大なクエストと報酬
・直感的な作成ツール
・思慮深い物語
悪い点:
・管理し辛いコンパニオン
・物足りないインベントリー管理とワールド・マップ
・平均的なグラフィックとバグ大局的に見て、『Fallout 4』の些細な問題はその長所と比べたらどうでもいいことだ。コントローラーを置く頃には、裏切った友人や凄まじい戦闘の逆転劇、もしくは引き出しを開けて誰かが置き去りにした物を発見した時、爆弾投下前に何を思ったのか考えてしまうだろう。そのような瞬間にこそ、夢中にさせる『Fallout 4』の魅力がある。何かを得るためには、何か――人間関係、儲けのチャンス、もしくは自らの健康――を犠牲にせざるをえないことが多々ある。ウサギの穴を深く転げ落ちていくほど、他の道を選択していたら?と考えさせられるのだ。他の選択肢が存在したからではなく、自分の選択が正しかったのか確信が持てないからこそ、後から考えてしまう。ゲームから離れても自らの決断が脳裏から離れないことこそが、最高のストーリーテリングの証だ。『Fallout 4』はスタイルよりも中身で勝負を地で行くゲームであり、崇拝されるオープンワールド・シリーズの素晴らしい最新作である。
http://www.choke-point.com/?p=19334
今年は他にも Division や Far Cry: Primal 、DarkSoul 、Street Fighter V などビックタイトルがいくつも出ていますが、このままの人気を維持するならフォールアウト4も恐らくゲームオブザイヤーにも選ばれると思われます。
*1:4作目は Fallout New Vegas だったのですが、これはシリーズのナンバリングがされておらず フォールアウト3のシステムをほぼ引き継ぎシナリオと場所が変わったといったゲームで、雰囲気などは少し違いましたが事実上フォールアウト3.1といった感じのゲームでした。そのためフォールアウト4はシリーズとしては5作目ですが、事実上はベセスダが権利を持って作ったフォールアウト3( Fallout 3 )からの2作目といった方がファンの目線としては分りやすい気がします。